整骨院と整体院の違い

「整院と整院」

似てるけど何が違うの?という方も多いのではないでしょうか?

このページでは、整骨院と整体院の違いをご説明いたします。

整骨院と整体院の違い①  「資格」

整骨院を開業するには、柔道整復師という国家資格が必要です。

柔道整復師になるには、専門学校または大学の専門課程を履修後、国家試験に合格すると晴れて柔道整復師の免許を取得できます。(合格率約65%)

整体院やカイロプラクティック、リラクゼーションサロンは無資格での開業が可能で、明日からやろうと思えば誰でも開業が可能です。

整骨院と整体院の先生のどちらが優秀なのかは、資格の有無だけでは測れないため、その先生のこれまでの努力によりますが、

柔道整復師の合格率が65%という難易度を考えると、整骨院の先生の方が医学的知識を有しているので安心と言えます。

整骨院と整体院の違い②  「保険適応」

整骨院の先生は柔道整復師の国家資格を持っているので、医師や歯科医師と同様に健康保険の取り扱いが可能です。

しかし、整体院では健康保険の取り扱いは認められておりません。

しかし・・

整骨院では健康保険が使えるといっても、あくまでそれは、骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などの、いわゆる「ケガ」をした時だけに限ります。

肩こりや腰痛、ひざ痛、神経痛などの慢性的な痛み、痛めてから2週間以上経過している症状に関しては保険適応外ですので、整骨院を受診される場合はご注意ください。

整骨院と整体院の違い③  「医療費控除」

整骨院での施術は医療費控除が受けれます。

整体院では医療費控除が受けれませんが、整体院でも国家資格を持っている先生もいるので、その場合は医療費控除が受けれます。

掛かりつけの治療院に問い合わせてみてください。

整骨院と整体院の違い④  「技術」

柔道整復師の資格を取るには、学科試験と実技試験の両方をパスする必要があるため、整骨院の先生は医学的な専門知識はもちろんのこと、ケガの処置に関してもスペシャリストです。

整体院の先生は外傷に対する勉強はしていないため、外傷(ケガ)の処置はできません。

では、肩こりや腰痛、ひざ痛などの慢性的な痛みに対する処置はどうでしょうか?

柔道整復師になるための養成学校では、慢性的な痛みに対する勉強をすることはなく、多くの先生が卒業後にセミナーや教材などで勉強をして現場で実践をしながら技術を取得していきます。

ですので、国家資格を持っていたとしても、技術的には素人に毛の生えたレベルの先生をたくさん知っていますし、資格を持っていなくても高いレベルで痛みを改善させる技術を持った先生もいます。

つまり、整骨院と整体院は技術的にどちらが上とも下とも言えず、その先生によります。

まとめ

最近はどの治療院さんでも、このページとよく似たページを作っています。

どのページも上手に書いているなと感心するのですが、整骨院さんは整体院さんの批判を、整体院さんは整骨院さんの批判をやんわりとしているページが多く見られます。

もちろん、相手の欠点だけを切り取って批判をすれば、自分の院が良く見えるのは当たり前ですが、

肩こり、腰痛、ひざ痛などの慢性的な症状は、整骨院、整体院どちらも保険適応はできずに自費診療になるので、見極めが大切です。

次のページでは、「治療院を選ぶポイント」をお伝えしていきます。

 

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